1926年(大正15)年に始まった「開府記念」の営みは、まちを拓いた千葉氏の「記憶」を共有する機会であるとともに、過去と未来の人々の暮らしを考える機会でもあることは、2026年の「開府900年記念」も変わりません。
今回の公開市民講座では、「開府記念」が「近代」の産物であり、公的な事業として営まれてきたことに注目します。江戸時代以降、かつて千葉荘を治めた千葉氏は千葉市中央区周辺に領主としては存在していません。一方、千葉氏ゆかりの寺社や土地を守り続けた人々や、千葉氏の系譜を有する人々は、この地で暮らし続けていました。新しく到来した自治の時代に、「ちば」の人々の心と暮らしに働きかける、歴史的な存在が千葉氏であったと考えられます。
本年度の公開市民講座では、近代以降の「公」の動きが、千葉氏の「記憶」をどのように利用し、千葉氏に関わる人々の暮らしをどのように変えていったのか、という問題を取り上げます。市民のみなさん一人ひとりが「主役」となる営みとして「開府900年記念」を迎えるべく、過去の「開府記念」とその周辺から学んでいく機会にしたいと考えています。
1 主催等
(1)主 催:千葉市・千葉大学・千葉市教育委員会
(2)後 援:千葉日報社
2 実施日時
令和7年12月13日(土) 13:00~16:15
3 会場
千葉大学西千葉キャンパスけやき会館大ホール(千葉市稲毛区弥生町1−33)
4 講座概要
(1)講演1
ア 演題
「「千葉氏」の認識 ―千葉市の歴史的アイデンティティに至る経緯―」
イ 講師
小笠原 永隆 氏 (帝京大学経済学部教授)
(2)講演2
ア 演題
「経済更生計画で示された生活改善指導 ―千葉詣りでの贈答慣行規制からの考察―」
イ 講師
和田 健 氏(千葉大学国際学術研究院教授)
(3)クロストーク・質疑応答
5 定員
200人(申込者多数の場合は抽選)
6 申込方法
電子申請又は往復はがきでお申し込みください。
なお、お申し込み時にいただいた個人情報は本講座以外には使用いたしません。
(1)電子申請
必要事項をご記入の上、11月18日(火)までにお申し込みください。
(2)往復はがき
以下の内容(必須)をご記入の上、11月18日(火)当館「必着」でご郵送ください。
ア 往復用はがき記載事項
講座名、参加者全員の氏名(フリガナ)、郵便番号、住所、年齢、電話番号、返信用の宛先
※郵送先 千葉市立郷土博物館(〒260-0856 千葉市中央区亥鼻1-6-1)