「ちば」の地名は『万葉集』の時代に遡りますが、現在の市域とほぼ重なる「千葉郡」は9世紀頃には存在しました。千葉氏が拠点としたため「千葉」と呼ばれるようになったのではなく、桓武平氏の平良文の子孫が「ちば」に定着して「千葉」を名のったのです。
一方、「ちば」を拠点とした千葉氏宗家は享徳の乱で滅び(1455年)、その後も庶流が氏族としての命脈を保つも、後北条氏に従った一族は豊臣秀吉の小田原攻め(1590年)に敗れ、断絶しました。
以上の歴史的背景を踏まえ、今回は千葉氏以前と以後の「ちば」の地を取り上げます。人々が暮らした地理的条件を考古学の成果から考え、失われた一族を敬い続け、この地に暮らした人々の姿を近世史の成果から考えます。「千葉氏」=「ちば」という前提から離れ、その地理的空間の魅力を再発見し、未来へ繋げていきたいと考えています。
1 主催等
(1)主 催:千葉市・千葉大学・千葉市教育委員会(予定)
(2)後 援:千葉日報社(予定)
2 実施日時
令和6年12月14日(土) 13:00~16:15
3 会場
千葉大学西千葉キャンパスけやき会館大ホール(千葉市稲毛区弥生町1−33)
4 講座概要
(1)講演1
ア 演題
「都川流域と村田川流域の古墳時代」
イ 講師
山田 俊輔氏 (千葉大学大学院人文科学研究院教授(考古学教室))
(2)講演2
ア 演題
「近世の千葉町~妙見寺と商品流通」
イ 講師
笹川 裕氏(千葉県文書館古文書調査員)
(3)クロストーク・質疑応答
ア 進行
久保 勇氏、山田 俊輔 氏、笹川 裕 氏
5 定員
200人(申込者多数の場合は抽選)
6 申込方法
電子申請又は往復はがきでお申し込みください。
なお、お申し込み時にいただいた個人情報は本講座以外には使用いたしません。
(1)電子申請
必要事項をご記入の上、11月18日(月)までにお申し込みください。
(2)往復はがき(1人1通)
以下の内容(必須)をご記入の上、11月18日(月)当館「必着」でご郵送ください。
ア 往復用はがき期先事項
講座名、申込者氏名(フリガナ)、郵便番号、住所、年齢、電話番号、返信用の宛先