男女共同参画社会推進委員会事業「マンガで考えるジェンダー~恋愛・家族・仕事・男性性~」申込フォーム
マンガ、とくに女性向けのマンガについては、その担い手が戦後生まれの若い女性になった1960年代末以降から、新しい世代の女性の価値観を先取りする形の作品が描かれてきました。恋愛・家族・仕事……それぞれについて、少女マンガで描かれた新しい価値観のあとを追うように社会が変わってきたといってもいいくらいです。今回は最新の状況にいたるまでその流れを追うとともに、近年とりあげられるようになった「男性性」についても、マンガを通して考えます。
【講師プロフィール】
藤本 由香里〈ふじもと ゆかり〉さん
明治大学国際日本学部教授。専門は「ジェンダーと表象」と「漫画文化論」。07年まで筑摩書房で上野千鶴子氏の著作などジェンダー系の問題を扱う編集者として働くかたわら、コミック・セクシュアリティなどを中心に評論活動を行う。新聞や雑誌に連載コラムを持つほか、メディア芸術祭マンガ部門・手塚治虫文化賞・講談社漫画賞などの選考委員を歴任。08年より明治大学へ。代表的な著書に『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫)ほか。